人口約9600人の島根県邑南町。きのうの夕方、公民館を訪ねると集まっていたのは地元の子どもたち。ここ高原地区では去年から公民館を子どもの居場所とする取り組みを開始。保護者が交代で見守り遊んだり宿題をしたりして過ごす。この取り組みは町が行っている地区別戦略事業「ちくせん」の一環。この特徴は町内12の地区で住民みずから事業を提案すること。そこに町が予算をつけるという仕組み。公民館を活用する取り組みを提案した杉本こずえさんは11年前自然豊かな地域で子育てをしたいと大阪から移住してきた。農業をしながら2人の息子を育てる杉本さん。働く親たちのため安心して子どもが過ごせる居場所を作りたいと他の住民と一緒にちくせんを提案。杉本さんは「やりがいを感じている」など話す。町は人口減少が進む中どんな地域にしたいのか住民の主体的な取り組みが欠かせないと考えている。邑南町の地域みらい課の田村さんは「新しい地域コミュニティの形をこれから作っていきたい」など話した。