道路予算に関する国からの配分を「大幅にカットした」とする簗農林水産大臣の発言。きょう本人が改めて働きかけを否定した。一方で国土交通省への問い合わせが配分額が決まる前の2月だったこと、選挙区内の2つの市と町に限られていたことに、地元の市長からは「疑念はむしろ深まった」との声が出ている。きょうから始まった衆議院の代表質問でも追及がされた。午前中、簗大臣は「私の中でいわゆる減額を求めることは一切やったことはない」と話した。国土交通省がきのう“働きかけや圧力はなかったと思う”と説明したことを受けて、簗大臣も改めて「働きかけ」を否定。一方で問い合わせが2月だった理由については、「地元の人からそういった関心の問い合わせがあったので、そのタイミングで連絡した」と述べた。2月8日には衆議院選挙が行われた。簗大臣の問い合わせはそれより後の2月中旬ごろで、国土交通省は「この時点では予算成立前だったため回答を保留し、予算が成立した4月以降に説明した」としている。問い合わせをしたのが地元・栃木3区の6つの自治体のうち、那須烏山市と那珂川町の2つだけだったという。この2つの自治体の市長、町長は衆院選で簗大臣の対立候補を支援した。なぜ2つの自治体だけだったのか、きょう簗大臣は「地元でそういった問い合わせがあって、その2自治体について確認した」と述べた。栃木・那須烏山市の川俣純子市長は「簗大臣の問い合わせが那須烏山市・那珂川町のみに限定されるなど、疑念はむしろ深まった。2月中旬に内示額の問い合わせを行った行為は、暗に予算減額の圧力を掛け忖度を強要とも受け取れる」とするコメントを発表。那珂川町の益子純恵町長は「安心・安全をゆるがされた多くの町民・市民の不安の解消には至っていないと感じます」とコメントしている。一方、佐々木紀首相補佐官(前国土交通副大臣)はきょう、「2月中旬ごろに簗氏から那須烏山市・那珂川町の今年度分の配分額について問い合わせがあり、これを国土交通省の当時の黒田官房長に伝えた」などと説明した。その上で「簗氏からは予算削減の働きかけも圧力もなかった。国土交通省に対しては簗氏の名前を出していない。予算成立後に私から簗氏に今年度の配分額を説明した」と述べた。簗大臣をめぐって新たな報道も。おととし10月とことし2月の衆院選の際、「手配したシャトルバスで自身の支持者を無料で送迎したことが公職選挙法違反にあたるのではないか」と、週刊文春がオンラインで記事を配信した。
