栃木県の米収穫量の見込みは、生産者が主食用にシフトした結果、政府の需要見通しを上回るが飼料用が不足するという。取材した井上敬二朗さんの農家は、おととしは約4割が飼料用だったが、去年からは飼料用を作らなくなった。主食用と飼料用のコメによる収入は、これまでは交付金によって差はほぼなかったが、去年は主食用の方が2倍以上高くなっていた。農林水産省が飼料用の切り替えをお願いしても時期的に切り替えは難しいという。約3000頭の豚を飼育している畜産農家の菊地雅人さんでは、飼料用のコメの割合は当初は45パーセントだったが、去年7月からは30パーセントに減らさざるをえなくなった。その分輸入とうもろこしを増やしたが、円安の影響で1年で500万円の餌代が増えたという。他にも燃料代や電気代といったあらゆるものが値段が高くなっている。飼料用のコメがないと肉の品質にも影響して消費者離れにもなる懸念がある。この状況に専門家は政府の受給見通しと現場の生産判断にズレが生じた結果となっており、主食用意外のコメ確保のため踏み込んだ対策が求められるという。
