自民党の総裁選挙は残り1週間。各候補が党員票の獲得に向け追い込みをかけている。小泉進次郎氏は、自民党の支持団体でもある全国郵便局長会を訪れ幹部と会談した。全国に2万以上ある郵便局の局長が持つ党員票がねらい。局長会は進次郎氏の父の小泉元総理が進めた郵政民営化に猛反発した過去があるが、民営化反対の急先鋒だった野田聖子氏の仲介で実現した。業界団体に所属する党員票は、党員票全体の4割を占め、各陣営が獲得を狙っている。厚生労働大臣を務めた加藤氏は先日、医療系の団体関係者との会合に出席。林官房長官は観光業界やバス事業者の団体幹部と面会した。ベテラン議員は、業界団体でまとまった票が入ったのは昔の話だとしているが、各陣営は少しでも多くの党員票を集めようと働きかけを強めている。