山形県酒田市に本社がある株式会社平田牧場。1964年に創業し豚を育てあげる一次産業、自社工場で製造・加工するなど、6次産業の雄としても知られる。美味しいだけでなく安心で安全な食を提供する健康創造企業を目指している。平田牧場の3つの種豚を三元交配したブランド豚平田牧場三元豚や金華豚など高級豚肉と評されるブランド豚が更に美味しさを増しているという。その大きな要因は飼料。米を使用しているというが、代表取締役の新田嘉七さんは家畜に米を与える発想はなかったが消費者が外国からとうもろこしや穀物をたくさん輸入しているのに米を作って食べさせないのか？と言われたという。コストが高く消費者にそんな高い米を食べた豚を買うのかとやりとりをし、なんとかならないかとほそぼそとやっていたという。減反している田んぼがあったが荒れている中でのスタートでいざという時に困らないように豚が米を食べ、土地を維持しているというモデルにしたかったという。減反政策は1971年に食生活の変化によってあまり始めていた米の生産を抑え、価格を維持するために米の生産量を抑え2018年に゙廃止された。使用されていない田んぼが増えていた。田んぼを使用していなかった農家へ生きかえらせるように生産をお願いし、また豚も食べてくれれば米価が安くなることはないと答えた。また穀物を持ってこないことは水も奪わず船の燃料もいらないのでサスティナブルだという。
食料自給率向上と休耕田活用などを目指す飼料用米プロジェクトが始動した。地域を巻き込んだプロジェクトとして注目を集め二本前項の休耕田の10％で飼料用米作りが進んでいる。遊佐町の米農家の池田さんは当初、精魂込めて作ったお米を家畜に食べさせるという話は上がっていたという。しかし田んぼには地元の畜産業者の堆肥を入れており、自分たちの作ったお米をうまく活用し豚を消費者に食べてもらうのは描きやすかったという。また実際肉質にも大きな変化があり、新田さんはなんとか減反田をいかしたいということが目標でとうもろこしの代替にお米をいれて食べさせていただけだったが、実際食べてみるとその味の変化を農家とともに感じたというが脂質が白くなり肉がキレイになり、その場のほぼ全員が美味しいと答えてくれたという。生産本部の池原さんは飼料用米の試験をし、その肉質を調べると脂の質が変化したことが大きかったという。美味しい成分のオレイン酸が米を与えることで豚の脂身にも増えたと答えた。飼料用米を軸にしたSDGsに取り組んでいきたいと答えた。金華豚は牛肉のA5ランクに相当する評価をうけるなど、お米で育った豚肉の評価は高まっている。