都内にできた長蛇の列。お目当てはイチローさんの号外。日本人初の米野球殿堂入りを祝福する号外限定1万部が東京・愛知・兵庫のイチローさん縁の地で配布された。東京ドームシティの行列は50m以上に。先頭にはイチローさんの自作イラストを持った女性の姿があった。約2時間ほど待った女性は号外を手にすると満面の笑みを浮かべていた。愛知の会場はイチローさんが少年時代に通ったバッティングセンター。こちらでは日米通算安打数4637回分のバッティング無料のコインも配布された。また、この日は王貞治さんや松井秀喜さんなどからの祝福メッセージが公開された。そのメッセージは野球界だけでなく、”キングカズ”こと三浦知良選手や宇宙飛行士の野口聡一さんなどからも寄せられた。また、きのう行われた表彰式典で英語でスピーチを行ったイチローさん。その後の会見では裏話を明かした。さらにスピーチでは随所にジョークを盛り込み笑いを誘う場面も。イチローさんは約19分間英語スピーチをしたが、その中で唯一話した日本語は「野茂さん ありがとうございました」。日本人メジャーリーガーのパイオニア的存在の野茂英雄さんへの感謝の言葉を綴った。その理由について「野茂さんがプレーしていなかったら日本とメジャーリーグの距離は永遠に縮まらなかったと思う」と話している。