来月実施される立憲民主党の代表選に野田佳彦元総理大臣が出馬を表明した。議員定数の削減や世襲の禁止など政治改革の実現を掲げた。2011年、野田氏は“どじょう演説”で民主党の代表、そして総理大臣へと登り詰めた。翌2012年には、当時野党だった自民・公明両党と社会保障と税の一体改革で合意。5%だった消費税の段階的な引き上げに道筋をつけたが、これを巡って党が分裂するなど対立は激化。直後の衆議院選挙で惨敗し、民主党政権は3年3か月で幕を下ろした。野田氏は今回、その失った政権を取り戻す役割を果たしたいという。次の衆院選に向けて国民民主党や日本維新の会との連携を重視する考え。立憲内部には今回の代表選を「古い顔ぶれで先祖返り」と見る人もいる。先週は枝野前代表が代表に名乗りを上げている。