組合員約200万人の金属労協は記者会見で、来年の春闘の方針について、定期昇給などを確保した上でベースアップ相当分として、月額1万2000円以上の賃上げを求める方針を明らかにした。これまでの春闘で金属労協はベースアップ相当分として、去年は6000円以上、今年は1万円以上を求めたが、来年はそれを上回り、現在の方式で要求を始めた1998年以降、最も高い水準となる。実質賃金のマイナス傾向が続く中、働く人の生活の改善や金属産業への人材の確保と定着などが狙いだということで、加盟する労働組合は今後、具体的な要求方針を決め、来年の春闘に臨むことになる。