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- 中山果奈
オープニング映像。
組合員約200万人の金属労協は記者会見で、来年の春闘の方針について、定期昇給などを確保した上でベースアップ相当分として、月額1万2000円以上の賃上げを求める方針を明らかにした。これまでの春闘で金属労協はベースアップ相当分として、去年は6000円以上、今年は1万円以上を求めたが、来年はそれを上回り、現在の方式で要求を始めた1998年以降、最も高い水準となる。実質賃金のマイナス傾向が続く中、働く人の生活の改善や金属産業への人材の確保と定着などが狙いだということで、加盟する労働組合は今後、具体的な要求方針を決め、来年の春闘に臨むことになる。
子育て支援を充実させる観点から厚生労働省は、年金を受給し始めたあとも子育てをしている人への年金加算を増やす案をまとめ、社会保障審議会の年金部会に示した。厚生労働省は与党などの議論を踏まえ、最終的な年金制度の改正案をまとめ、来年の通常国会に法案を提出したい考え。
広島県大竹市の下瀬美術館が世界的な建築賞「ベルサイユ賞」で“世界で最も美しい美術館”に選ばれた。瀬戸内海に浮かぶ島々から着想を得たカラフルな展示室が周囲の景観と調和していることや、展示室の一部が水に浮いて動くといった独創的な点が評価されたという。下瀬美術館は国際的に活躍する建築家の坂茂さんが設計し、去年3月に開館。日本と西洋の近代絵画や西洋工芸など約500点を収蔵している。ベルサイユ賞は2015年に創設された世界的な建築賞で、これまで空港やホテルなどを対象にしていたが、今回美術館や博物館を選ぶ部門が新設された。
かつて「世界のFUNAI」と呼ばれた船井電機は経営に行き詰まるなどして、今年10月に取締役の1人が準自己破産を東京地方裁判所に申し立て、破産手続きの開始決定を受けた。裁判所への申し立てによると、業績の低迷を受けて、2021年に出版などを手がける東京の会社の傘下となったが、持ち株会社への253億円余りに上る貸し付けなどによって資金繰りが急速に悪化し、東京の会社の傘下に入る前は約347億円あった現預金がほぼ尽きたなどとしている。そうした中、破産管財人の弁護士が船井電機の持ち株会社の「FUNAI GROUP」についても東京地方裁判所に破産を申し立て、先月21日に裁判所は会社の資産を保全する保全管理命令を出していたことが分かった。今後、裁判所が持ち株会社の破産手続きを開始するかどうか判断することになり、それまでの間、保全管理人の弁護士のもとで資産が管理されることになる。
米国のトランプ次期大統領は2日、SNSの投稿で7日にフランス・パリを訪問し、5年前の火災からの再建工事が進められてきたノートルダム大聖堂で一般公開を前に開かれる式典に参加すると明らかにした。大統領選挙後、初めての外国訪問となる。式典にはフランスのマクロン大統領のほか、各国の首脳も参加する見通しで、CNNテレビは関係者の話として、フランス政府から招待を受けたものだと伝えている。
英国の公共放送BBCは「世界に影響を与えたことしの女性100人」を発表し、日本からはタレントの渡辺直美さんと旧優生保護法を巡る裁判の原告の1人・鈴木由美さんが選ばれた。BBCは渡辺さんについて、男性中心の日本のお笑い界の壁を打ち破ったとした上で、体型を巡る先入観の変化にも大きく貢献したとしている。また、鈴木さんについては子宮を取り除く手術を受けたことや数年にわたる裁判を闘い、勝訴したことが紹介されている。
兵庫県の斎藤知事は知事選挙で再選した後、初めての定例県議会で所信を表明した。その上でパワハラの疑いなどで告発された問題について、「百条委員会などの調査に誠実に対応していく。公益通報窓口の外部化や物品受領の厳格なルール作りを早期に行い、ハラスメントのない組織風土作りに取り組む。」と述べた。
能登半島地震では震源から離れた富山湾沿岸でも短時間で津波が到達し、富山市沖の海底の斜面の一部が崩壊していたことが分かっている。海上保安庁がさらに調べたところ、高岡市沖の海底でも崩壊が確認され、こうした崩壊が富山湾の各地で津波を発生した可能性が高いとしている。また、県水産研究所によると、富山湾では地震の後、シロエビの不漁が続き、漁獲量が去年の約3割まで減っていて、斜面崩壊が海水を濁らせたことで海中の酸素濃度が減り、シロエビの漁獲量に影響したと考えられると話している。
経済情報を伝えた。