韓国与党・国民の力はソウルの西隣にある金浦市をめぐり、ソウルと生活圏が同じであるとして編入推進を表明している。実現すればソウル市の面積は現在の1.5倍となることから「メガソウル構想」とも呼ばれている。金浦市民からは地下鉄が延伸するなどの期待の声も聞かれているが、約半数の人口がソウルなど首都圏に集中し地方との格差が拡大している事が問題視される中での政策となっている。前回の総選挙では国民の党の前進が勝利したのは首都圏に限れば103選挙区のうち16にとどまっていて、過半数を占める野党に勝つために首都圏での支持拡大が課題となっている。最大野党・共に民主党からはこの政策をめぐり選挙への焦りとの批判が聞かれる中、与党所属の劉正福仁川市長からも健全な地方自治の実現という政策と合わないとの批判が聞かれるなど、現状の世論調査でも金浦市の編入は賛成が24％・反対が55％となっている。