明治安田生命の調査によると、「鈴木」の名字が最も多い都道府県は静岡県とのこと。その中でも浜松市はさらに割合が高く、人口79万人中5万1300人が鈴木さんだという。「鈴木さん」の祖先は古代の時代に熊野地方で「ホヅミ」の風習を信仰する集団で、中央に立てた神木の呼び名の「ススキ」が「スズキ」となまり、やがてこの集団を「鈴木」と呼ぶようになったという。そこから平安時代末期になり、和歌山県の藤白神社に「熊野信仰」を布教する鈴木さんの集団が移住。さらなる布教や武士としての活躍から各地に広がっていったとのこと。浜松市の中でも特に篠原町は住民の4人に1人が鈴木さんで、明応4年の地震の影響で篠原町に17人の鈴木さんが移住し、江戸後期の名字義務化の際に由緒ある「鈴木」姓を選ぶ人が多かったことが鈴木性が多い理由としてあげられるとのこと。