事件で亡くなった鈴木純一医師は埼玉県内で高齢者を中心に10年近く訪問診療を行っていた。首都圏ネットワークは事件が起こる約5カ月前、鈴木医師を取材していた。鈴木医師は新型コロナウイルスで自宅療養を余儀なくされた患者の対応にあたっていた。第5波が猛威を振るう中、通常の診療をおえた後、患者の自宅に出向いていた。事件のあと、その想いを受け継ごうと地域を奔走する医師・渡部竜成を取材した。渡部医師は埼玉・富士見市で訪問診療を行っている。患者は高齢者を中心に約300人。鈴木医師が対応していた患者の診療にもあたっている。渡部医師は医療に加え患者やその家族に寄り添うことで穏やかな暮らしを提供したいと考えている。