チコちゃんが「緑色じゃないのになぜグリーン車?」というクイズを出した。正解は1等車に緑の帯が入っていたから。鉄道博物館の奥原哲志主幹学芸員の解説。グリーン車は愛称で正式名称は特別車両という。昔の車両は1等車、2等車、3等車の3つに分かれていて等級ごとに内装や運賃が違った。1等車は展望室があるなど豪華で政府の要人や上流階級の人々が乗る高級車両。しかし戦後の民主化で階級社会がなくなり1等車を使う人が激減。そのため1960年に1等車は廃止され2等車を新1等車、3等車を新2等車に繰り上げた。だが新2等車にも冷房がつけられるなど新1等車とのサービスの差がほぼなくなっていった。それにより運賃の高かった新1等車の利用が減少した。そこで運賃を同じに設定しその代わりに新1等車はリクライニングシートなど設備がいい分を特別料金として取ることに。このとき新1等車を特別車両、新2等車を普通車両と改め一般向けに分かりやすいように特別車両を「グリーン車」という愛称で1969年に発表した。当時の新聞をみると緑色が安全や快適というイメージに通じるという記述が残っている。しかし他にも新1等車の車体の帯が薄緑色だったからといわれている。緑色の帯は塗装コストの削減などの理由からしだいになくなったが今でも当時の名残りで緑色でなくてもグリーン車と呼ばれている。ほかにも新1等車の指定席のヘッドカバーが薄緑色だったのも理由といわれている。グリーン車の4年前に新設された「みどりの窓口」のみどりが関係者の意識にありグリーン車につながったという説もある。奥原先生がチコっと個性的なグリーン車を紹介した。岡山県の「ラ・マル・ド・ボァ」は全席グリーン車で自転車の駐輪スペースがある。5日間で九州7件を走る「36ぷらす3」も全席グリーン車で障子の窓や和室の個室、梅酒・梅シロップ作り体験サービスがある。2002年まであった「ふれあいみちのく」では囲炉裏と畳で旅を楽しめた。岡村さんは品川駅で運命的に奥様と出会ったと話した。
住所: 埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47
URL: http://www.railway-museum.jp/
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