情報があふれている現代社会。選択肢が多すぎて決められないことによる「決断疲れ」について。専門家によると「決断疲れ」とは、決断を繰り返すうちに決めることに疲れてしまい、意思決定を諦めたり正常な判断ができなくなったりすることを言う。1日にする決断の数は、3万5000回ともいわれる(ケンブリッジ大学の研究)。街の人はどのように決めているのか。「迷ったときはインスタの口コミ」「人気ランキングをみる」などの声が。衣料品店で働く女性は「(お客さんに)おすすめ聞かれることはだいたいあります、みんなたぶん悩んでるんじゃないですかね、世の中選択肢が多すぎて」と述べた。中には決断の回数を極限まで減らした人も。IT関係の仕事をしている男性の夕食は毎日、豚もやし炒め。イチロー選手が毎朝カレーを食べていると聞き、このライフスタイルに。仕事着も毎日襟付きのシャツとジーンズ。下着や靴下なども同じメーカーでそろえているため、どれにしようか考えなくて済むという。さらに、爪切り、ひげそり、洗濯も曜日を決めている。こうした生活を15年続けた結果「頭がスッキリしている分(仕事の)決断は早くなったと思います」と述べた。今、「決断疲れ」を防ぐためのサービスも登場している。洋服のレンタルサービスを利用している女性は「楽してます」と述べた。好みのテイストを伝えるだけでプロのスタイリストが選んだ洋服が毎週届くレンタルサービス。何を着るかもう決めなくて済む。他にも、献立を決めなくていいシェフ監修のおかずが届くサブスクサービスや、休日の予定を決めてくれるサービスまであるという。