ロンドン市場の銀価格が1オンス=52.50ドル超となり、1980年以来の最高値を記録(ブルームバーグより)。今年初め1オンス4500円だったが7800円超となり金を上回る上昇となっている。銀価格の高騰理由について、経済評論家・豊島逸夫は「銀は熱伝導性がいいのでソーラーパネルなどに使われるなど一定の需要があるり、それだけで、もう既に今いっぱいいっぱい」と指摘。トランプ大統領の関税政策も一因となっており、「トランプ大統領が産業上非常に重要な金属について関税をかける可能性があることが市場で察知されている。銀や銅に対する課税の可能性がロンドン市場の銀の在庫を大幅に減らした」という。銀に関税を課す懸念が浮上したためアメリカに大量輸入され、産業などで使われるはずの銀が不足している。短期的な「投機」目的で買う人の増加も要因の一つ。豊島によると「銀は短期的な値動きが非常に激しいので短期的に安く買って高く売る投機家にとって非常に魅力的な商品」。ゴールドマンサックスは「関税措置のコストの半分以上をアメリカの消費者が負担する見通し」と分析(ブルームバーグより)。これまでトランプ大統領は貿易赤字縮小や製造業活を目的に相次いで関税措置や貿易制限をし、「関税を負担するのは貿易相手国」と主張。しかし現状ではアメリカの輸入業者が負担している。ゴールドマンサックスは「企業が関税負担を消費者に転嫁すると物価上昇に直面し最終的に関税コストの55%を消費者が負担する」と予想している。
