鎌倉で人気の観光地・小町通り。今週28本の街灯に新しく掲げられた旗には、鎌倉武士の姿が。英語で津波避難経路と書かれたものもある。鎌倉市では最悪の場合、最大14.5メートルの津波が襲うと推定されている。津波到達までの時間は最速8分。さらに、鎌倉市の津波シミュレーションでは小町通りにも津波が押し寄せてくる。鎌倉小町商店会 広報委員長の稲田富之さんは、小町通りに毎日きている1万人の方が一斉に逃げ始めたときに重海ンと一緒にスムーズに逃げることが出来るのか、と危惧する。土地勘のない観光客の避難をどうすべきか。去年の春から、商店会で議論を進めてきた。稲田さんが強い危機感を持つきっかけは、一昨年の能登半島地震の津波。鎌倉市では電柱に避難誘導の看板の設置を進めているが、小町通りでは景観保護などの観点で電線が地価に設置され、こうした看板は見当たらない。去年7月に津波警報が発表された際には外国人観光客からどこに行けば良いかわからないとの声があがったという。稲田さんたちも街を歩いて課題を洗い出す。鎌倉市も協力する中、地元の学生団体が中心となって、街灯に掲げる旗とデザイン案を作った。議論を重ねて完成した防災フラッグ。鎌倉武士が観光客を津波から守る新たな道しるべになる。
