バケツいっぱいの一円玉を投げて亡くなった人を供養する「投げ銭供養」が美波町の長円寺で始まった。寺の本堂には住職が座る高座を囲むようにさい銭箱に見立てたスペースが設けられ、始めに太平洋戦争で亡くなった人の供養が始まると一斉に1円玉が投げ入れられた。この後、今年までの33年間に亡くなった人の供養では一人一人名前が読み上げられ、家族や親戚などがバケツから次々とさい銭を取り出して投げ入れた。音が大きいほど供養になるとされ、境内では勢い良く投げられた一円玉が木の板に当たる音が響いていた。投げ銭供養は明後日まで行われる。
住所: 徳島県海部郡美波町東由岐本村7