きのうノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会が東京都内で会見を行った。日本被団協・田中煕巳代表委員は「これから若い人に核兵器のことや、私たちがやってきたことを伝えていかないといけない中で、(そのことを)被団協はおさえて運動していると言っておられる気がする」とコメント。また被団協の田中代表委員は、半世紀にわたり活動を続けることができた理由について問われると、自身の戦争経験を踏まえ「戦争はあってはならない、核兵器は使ってはいけないと思った」と訴えた。さらに今回の受賞については、「核兵器をなくすことについて真剣に考えなくてはならない中での受賞になった」と喜びをあらわにした。長崎市では日本被団協の代表委員など9人が、原爆によって下半身不随となりながら長崎の被爆者運動の先駆けとなった渡辺千恵子さんの墓を訪れ、ノーベル平和賞の受賞の決定を報告した。墓前では、渡辺さんの半生を描いた組曲「平和の旅へ」を歌い、ノーベル平和賞の受賞決定を喜び合っていた。