きょうの債券市場では日本国債を売る動きが強まり、長期金利は、一時0.65%とおよそ9年ぶりの水準まで上昇した。日銀は、先週開いた金融政策を決める会合で、これまで0.5%程度としてきた長期金利の変動幅の上限について市場の動向に応じ事実上、1%まで容認する方針を示した。また、アメリカの長期金利は雇用に関する統計が市場の予想を上回ったことで、金融引き締めが続くのではないかという見方から上昇していた。市場関係者は「日銀の金融政策を背景に市場が長期金利の上昇の余地を探る中、アメリカの長期金利の上昇が拍車をかけた形だ。当面、金利の適正な水準を探る動きが続きそうだ」と話している。