阪神・淡路大震災から間もなく30年。あの日撮影し続けた元神戸市広報課職員・松崎太亮さん。1995年1月17日午前5時46分、観測史上初めて記録した最大震度7。高速道路の倒壊や崩れかけたビル、大地震が短い時間で近代都市を破壊。阪神・淡路大震災の特徴の1つが同時多発火災。当時の膨大な映像をもとに改めて火災を検証。火災の被害が最も大きかった神戸市長田区では発生後すぐ12か所同時に火の手が上がったとみられている(神戸市消防局)。兵庫県神戸市全体では175件の火災が起きていた。首都直下地震では死者の7割にあたる1万6000人が火災によると想定されている。同時多発火災がなぜここまでの規模に広がったのか。当時の映像から分かる教訓を伝える。
木造の建物が密集していた神戸市長田区。地震により道路側に倒壊している建物が多く、それが橋渡しになり広い範囲に火が燃え移っていったとみられている。地震によって水道管が破裂。断水で消火栓が使用できなくなるなど水不足が発生。延焼する一因となった。想定外の事態に直面しながらも必死に消火活動にあたった元神戸市消防局の辻正さん。海から延ばしたホースが避難する通過車両などに踏まれ破裂。消火活動に影響が出た。住民によるバケツリレー。地域住民100人ほどで消火にあたったが防火水槽の水がなくなり断念。出火原因が確認されたもののうち6割が電気に起因する火災といわれている。阪神・淡路大震災をきっかけに大きな揺れを感知して電気を止める感震ブレーカーの普及が促進されるなど見直された地震への備えが行われた。
木造の建物が密集していた神戸市長田区。地震により道路側に倒壊している建物が多く、それが橋渡しになり広い範囲に火が燃え移っていったとみられている。地震によって水道管が破裂。断水で消火栓が使用できなくなるなど水不足が発生。延焼する一因となった。想定外の事態に直面しながらも必死に消火活動にあたった元神戸市消防局の辻正さん。海から延ばしたホースが避難する通過車両などに踏まれ破裂。消火活動に影響が出た。住民によるバケツリレー。地域住民100人ほどで消火にあたったが防火水槽の水がなくなり断念。出火原因が確認されたもののうち6割が電気に起因する火災といわれている。阪神・淡路大震災をきっかけに大きな揺れを感知して電気を止める感震ブレーカーの普及が促進されるなど見直された地震への備えが行われた。