1994年のリレハンメルオリンピックで金メダル2個を含む5つのメダルを獲得したマヌエラ ディ チェンタ。彼女はイタリアのパルッツァで生まれる。4歳でスキーを始めると才能はすぐさま開花、また運動神経も抜群だったという。複数回冬季五輪に出場するも、体調などもあり好成績を収められなかったディ チェンタ。リレハンメルオリンピックは満を持しての出場だった。彼女は「スタートすると子どもの時の感覚が思い出された」と語り、エネルギーで身体が満たされたという。最初の種目で金メダルを獲得したディ チェンタ。この大会12日間で5レースに参加したディ チェンタ。最後の種目の前には「もう走れない」と感じ、全てを捧げたという。出場全種目でのメダル獲得、その後長野五輪を最後に引退を決意する。その後はイタリアのオリンピック委員会で活動、自国開催のトリノでは実の弟にもメダルを渡した。現在彼女はオリンピックやパラリンピックを目指す子どものためにスポーツ専門の高校を開校させた。イタリアスポーツ界の発展のためにディチェンタは情熱を注いでいる。