先月28日、関東交通犯罪遺族の会の松永拓也さんがインターネット上で誹謗中傷を受けた経験を語った。松永さんは2019年に妻の真菜さんと娘の莉子ちゃんを高齢ドライバー暴走事故によって亡くした。加害者に対する民事訴訟中だった去年3月、SNSには妻や娘を侮辱する内容などの投稿がされ、松永さんは侮辱罪などで訴訟を起こした。今年1月、東京地裁でSNSに投稿した男性は有罪判決となった。SNSの誹謗中傷は若い世代でも起きていて、韓国系・美容系YouTuberとして活動するわかにゃんさんは外見にコンプレックスを持つ女性をオーディションで集め、レッスンや整形後にアイドルデビューさせるプロジェクトを立ち上げて活動しているそう。わかにゃんさんは19歳で動画投稿を開始してからまもなく誹謗中傷が始まったそうで、1年半前に結婚してからは数は減ったもののいまだに続いているとのこと。誹謗中傷を受けた人がまず思うことは削除依頼だが、弁護士は対応されるケースは少なくブラックボックス化しているなどと話した。そこで先月28日、総務省の有識者会議は事業者に向けた「誹謗中傷対策案」をまとめ、削除申請から約1周間程度で対応することや削除指針を公表することなどが盛り込まれた。