本州と九州を結ぶ関門橋は、去年11月に開通から50年を迎えた。開通まで5年にわたる工事の様子をフィルムカメラで記録していた男性がいる。関門橋は高度経済成長期の昭和48年、1973年に完成した。完成した当時は東洋一の吊り橋と呼ばれていた。関門橋の工事を撮影する磯部義之さん。写真撮影は高校生の時に始めた。今では関門橋とクルーズ船を撮影するのが日課だという。転勤で引っ越しを繰り返し、古いカメラや撮りためた写真は処分してきたが、去年部屋の整理をしているときに処分したと思い込んでいたフィルムが奇跡的におよそ50年ぶりに見つかった。関門橋の工事が始まってから開通直前までの様子が記録されていた。磯部さんは、今は50年前と同じ場所で写真を撮ることが新たな楽しみだという。