メキシコの闘牛は約500年の歴史があり、年間300万人を超える観客が足を運ぶ。じわりじわりと闘牛を弱らせ、最後に屠られるスタイルは動物愛護の観点から批判の声が絶えなかった。そこで、制定された新条例では牛の殺傷、刃物の使用は禁止、牛の出場時間は15分などとされている。メキシコシティーでは闘牛の廃止を訴える団体、獣医師、畜産業者などを招いて協議が行われ、その様子はネットで公開された。世論は闘牛廃止に傾くなか、アルバレス議員らは経済的効果を提示。闘牛廃止ではなく、暴力のない闘牛を志向する改革が決まった。