また一つ、当たり前の風景が変わろうとしている。おととい、阪急電鉄は来年4月に車内の中吊り広告を終了すると発表した。中吊り広告とは車両の天井から吊り下げられるポスター型の広告。かつては車内を彩る定番の広告で、社会情勢や流行など世の中を映し出す鏡のような存在だった。中吊り広告といえば、短い停車時間で新しい広告へと付け替える技術とスピードが重要だった。1990年代の映像では新聞や本を読む人もいるが、中吊り広告を見る人の姿もあった。一方、今の若い世代は中吊り広告を知らない人が多い。阪急電鉄えきまち事業部・橋本洋平課長は「手元のスマートフォンに目が向くようになり、下を向いているので広告が目に入りにくくなっている」と語った。中吊り広告自体に目が向きにくくなったとする一方で、終了に踏み切る一番の理由は開放感だという。
