撮影で宇城市に入ったのは9月の連休。被災した方たちが段ボールの間仕切りで生活スペースを確保して暮らしており、地震発生から2か月近く経っても生活再建の入り口にすら立てていない人たちが大勢いる状況だった。避難所の集約で最初に避難した場所から次の避難所へ転々としなければならない人もいた。民間の支援だけでは解決できない問題や課題がある。災害時にスフィア基準という支援の最低基準が国際的に基本とされている。基本原理の基準は災害や紛争の被災者には、尊厳ある生活を営む権利があり、支援を受ける権利があるというもの。避難所であっても人間らしく生きられる、健康で文化的な最低限度の生活が保証されなければならない。今月発足した防災庁はスフィア基準に沿って避難所の環境改善に取り組むとしている。災害支援の専門家によると、日本の避難所ではまだまだ人権や尊厳が守られていないと厳しい指摘をしていた。今年は熊本地震に加えて豪雨災害による浸水被害などが頻発した。早急な対策や体制づくりが求められている。
