浜田防衛大臣は今朝の閣議で、今年の防衛白書を報告した。新たに昨年末に閣議決定された国家安全保障戦略など、安保関連3文書に関する章が設られ、優先されるのは積極的な外交の展開とした上で裏付けとなる防衛力が必要だとして、相手のミサイル発射基地などを攻撃する反撃能力を保有する方針を明記した。中国軍事的行動について、深刻な懸念事項でこれまでにない最大の戦略的挑戦だとして、警戒感を強めている。中国と台湾の軍事バランスが、中国に有利な方向に球速に傾斜する形で変化していると指摘した。ハラスメントに関する章を新設し防止対策などについて記載したほか、中途採用の強化など人材確保のための取り組みも盛り込まれた。