自社株買いを行う企業が増えている。大和証券・阿部健児チーフストラテジストは「東証から企業に株価を意識した経営を実現するよう要請が出ていて、経営陣も株価を意識していることをアピールするため積極的に自社株買いを増やしている。この流れはさらに来年も続くと期待される」と指摘している。10月末に発表した東京ガスは、順調に株価を上げていった。一方、KDDIは発表後、株価は上げたものの、その後は横這いで推移。阿部氏は「自社株買いは一時的に株価上昇につながる場合が多いが、予想できない外部環境も影響するので、一様に上がっていくとは限らない」と注意を促している。