日本でも見かけるようになってきた電動キックボードについて。26日午後、ソウル市で行われた取り締まりの様子を紹介。すっかり定着した市民の足だが、いま厳しい視線が注がれている。違法な2人乗りをしている電動キックボードが、無理に道路を横断しようとした次の瞬間、車と衝突。警察によると2人は軽傷で済んだが、ヒヤリとさせられる場面だった。ソウルの街の至る所に電動キックボードが止められていて、気軽に乗れることから一気に普及した。業者の相次ぐ参入により、韓国ではレンタルできる電動キックボードの数は全国のタクシーの台数を上回っている。その一方で、車との衝突など事故の件数はこの6年間で20倍に増えた。事故が増える背景には、危険な運転が横行していることがあるとみられ、未成年者による無免許運転や着用が定められているヘルメットをかぶらないまま走る人の姿も頻繁に見られる。中には歩行者の間を縫うように走る人や、4人乗りまで現れた。また、所構わず停車された電動キックボードは通行の妨げにもなっていて、市民の不満が爆発している。ソウル市が行ったアンケート調査では、75%の人が衝突の危険を経験したことがあり、75%が民間業者によるレンタルを禁止すべきだと答えた。ソウル市は来年から通行禁止区域を設置し、規制を強化することにしている。