川越市駅から二駅の鶴ヶ島駅には箱根駅伝でおなじみの強豪校東洋大学がある。箱絵駅伝では総合優勝4回と往路優勝7回の実績がある。拠点となる川越キャンパスは東京ドーム6個分の森を開拓、作られた。陸上競技部長距離部門の部員数は38人、全員が寮生活を送る。チームのモットーは哲学を持つことでより早く走るためあらゆる場面で考えることを養うという。酒井監督は「トレーニングを成熟させるのは心だと思うので練習の中でも競技を通じて自分の哲学をつくるというのを大事にしたい」と語った。朝練は午前5時から始まり20キロを走り込み、それぞれの課題を考えながら900キロを走り込む月もあるという。東武東上線を使い都内別キャンパスへ通う増田さんは片道1時間半の車内が息抜きの時間になっている。授業後には鶴ヶ島に戻り練習を再開、考える力を身につけることで箱根駅伝にとどまらないその後の人生に向けても高みを目指すといい増田さんは「自分の芯になる部分はこれから社会人になっていくにあたって自分もしっかり見つけて強いものにしていけたらと思う」と話した。