TVでた蔵トップ>> キーワード

「青磁 羽団扇形皿」 のテレビ露出情報

続いての依頼主は田縁さん。お仕事は陸上自衛官。10年前から桃山・江戸初期の焼き物を収集。依頼品は初期伊万里の多彩釉の皿。伊万里焼は1610年代、肥前国有田で生まれた日本最初の磁器。伊万里の港で各地に運ばれたことから伊万里焼と呼ばれるようになった。当時はまだ技術が未熟だったため酸化コバルトを主成分とする顔料による藍一色の染付だった。これを初期伊万里焼という。文様は中国磁器の染付を手本としている。しかし筆の運びは型にとらわれず奔放で、やがて日本独自の文様を生み出していった。皿の高台は直径に対し3分の1、あるいは4分の1と極めて小さい。使われた釉薬は主に4種。基本は1つの釉薬で仕上げるが技術向上により2つ以上を組み合わせた多彩釉も登場した。多彩釉は重宝されたが非常に手間がかかるため、ほとんど作られなかった。それ故、現存数は少く高値で取引されていて愛好家推薦の的となっている。

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.