最低賃金は企業が労働者に最低限支払わなければならない賃金で県内では去年10月に50円引き上げられ、1時間あたり1034円となっている。毎年引き上げ額を労使の代表などでつくる静岡労働局の審議会が協議していて、今年度の県内の議論がきょうから始まった。このあと國分局長が審議会会長をつとめる常葉大学経営学部・畑隆特任教授に審議を求める文書を手渡した。政府は最低賃金を2020年代に現在の全国平均1055円から1500円とする目標を掲げている。実現に向けては大幅な引き上げが必要になるが、企業の経営者などから慎重な姿勢も示されていて実現するのかが焦点になっている。審議会では今後、厚生労働省の審議会がとりまとめる金額など目安にしながら来月26日をめどに引き上げ額を答申することにしている。