人は大噴火とどう向き合ったのかを調べるため須走の町にある東口本宮冨士浅間神社にやって来た。東口本宮冨士浅間神社は2013年、富士山とともに世界遺産に登録された。西暦802年、富士山の東側が爆発し、その時に鎮火祭を行った場所に、この神社が建ったといわれている。ご本殿に対して左に伸びていく道があり、この道が登山道の一部で出発点になっている。神様を祀るのに、社殿は周りよりも低い建てられている。これは人工的に掘られた場所に社殿を建てたから。宝永噴火で元あったものが埋まってしまった。宝永噴火では爆発的な噴火が16日間も続き火口から出た噴出物が麓の集落に降り注いだ。その振動、火山灰は約100km離れた江戸にも届いたという。もっとも噴出物が厚く降り積もったのが須走だった。スコリアが3m積り、社殿が埋まってしまったので、社殿の部分だけを掘り起こし、社殿を新たに建てた。その掘り起こしたスコリアが社殿の周りにあり高くなっている。
住所: 静岡県静岡市葵区追手町9-18