東京都知事選挙は小池知事が圧勝した。2位は政党の支援を受けなかった石丸氏。既成政党への批判票が集まったという見方も出ている。衆議院選挙などに向けて、各党は戦略の練り直しを迫られそう。290万票余を獲得し、3回目の当選を果たした小池都知事は、一夜明けて都議会の各会派に対し、あいさつ回りを行った。小池知事は「チルドレンファーストの政策、来年には高齢者がさらに際立ってくる。介護の人材確保など具体的に訴えをしてきた。財政の裏付けをとりながら、公約を速やかに戦略的に組み込んでいきたい」とコメント。今回の都知事選挙。政党の支援を受けなかった石丸伸二氏は、立憲民主党が共産党とともに支援した蓮舫氏を上回り2位となった。石丸氏は「胸を張ってできることは全部やったと言い切れる。(国政にもという思いはある?)選択肢としては当然考える。例えば(衆院)広島1区、岸田首相の選挙区だ」と述べた。蓮舫氏は「私の思いが届かなかったのは否定できない。(今後の国政に与える影響はどう見ている?)答える立場にはない」と述べた。この結果に与野党からは。自民党・稲田幹事長代理は「小池氏の勝利が自民党の勝利ではない。政治を変えてほしいという若い層や無党派層が石丸氏を応援した。わが党も変えていくことが強く求められている」、立憲民主党・大串選対委員長は「敗戦の要因は、無党派層に対するアピールが弱かった」、日本維新の会・音喜多政調会長は「既成政党に対して国民、都民が大きな不満を持っている。もう一度立て直す」、共産党・小池書記局長は「どういう教訓を引き出すかは、市民、野党と率直な議論を行いたい」と述べた。