歌舞伎界では、極めて異例の襲名。人気歌舞伎俳優・尾上菊之助が来年、歌舞伎の大名跡・八代目尾上菊五郎を襲名することになった。また七代目菊五郎は、今と同じ名跡を名乗り続けるということで、八代目の襲名後は、2人の菊五郎が同時に存在することになる。尾上菊五郎は歌舞伎の大名跡で、現在の七代目尾上菊五郎が昭和48年に襲名して以来、50年にわたり活躍。菊之助の長男・尾上丑之助が、六代目菊之助を襲名。松竹によると、同じ名跡が2人同時に存在するのは、近代以降の歌舞伎界では極めて異例。菊五郎さんは「七代目菊五郎のままか武器人生の幕を閉じたい」、菊之助さんは「歴代の菊五郎に劣らぬ役者となれるよう、一生懸命精進して参る所存」と語った。八代目尾上菊五郎を襲名することになった菊之助は、気品のあるりりしい顔立ちと情感の込もった演技が特徴で、歌舞伎での男女両方の大役を演じる音羽屋の伝統を受け継いでいるほか、新作歌舞伎にも意欲的に取り組んでいる。八代目尾上菊五郎の襲名披露興行は来年5月、6月の歌舞伎座から約1年かけて行われ、お家芸の弁天小僧などが披露される。松竹提供の映像。