小林市では台風10号が県内に接近していた先月29日、29.8メートルの最大瞬間風速を観測した。この強風の被害を受けたのが山あいの須木地区でおよそ100軒の農家が生産している特産の須木栗。収穫を間近に控えていた栗のいがが、木の下にたくさん落ちた。落ちてしまった栗は商品にはならず、そのままにして土の肥やしにするしかないという。地区で生産される栗の6割以上を扱っている農業生産法人によるとこうした被害が各地の農園で出ていて、例年は合わせて80トンほどの収穫があるところ今年は2割程度少ない60トンほどにとどまる見込みだという。