長野県佐久市で林業を営む須江林産では大型の重機を使い佐久地域の山林でカラマツなどを伐採している。現場は4ヘクタール、野球場ぐらいの広さで作業するのは6人。須江林産執行役員・土屋耕司さんは「近年機械化になっているのでそれほど重労働っていうわけではないんですけれども、手間暇がかかる作業」と話す。多くの時間と労力を必要とする林業は担い手が減少している。そうした課題を解決する取り組みの一つがいわゆる「スマート林業」。伐採前の現地調査や山林の管理をする際にドローンを活用。また労働力不足を補うため須江林産では御代田町の大手農業法人・トップリバーに相談し去年から一緒に植林作業を行っている。土屋さんは「林業事業体が伐採をして植林もして草刈りもしてすべてを一気に担ってたんですが、植林の部分だけでも農業法人の方に手伝ってもらえるってところがとても助かってます」と話す。先人たちが育てた木を秋から冬に伐採し春には後世のために苗を植えるという林業のサイクル。林業と農業のマッチング。農閑期の仕事が確保され通年雇用と春にも伐採ができるようになったという。2年目の今年は植林する面積を倍以上に拡大、苗木の本数は大幅に増えより多くの農家が作業にあった。トップリバーでは通年雇用が過酷な夏場の労働を減らすなどの働き方改革にもつながるとみている。トップリバー営業部・野呂翔平さんは「収穫量によって業務量のかなり波が夏場でもあるので、へこんだ部分で仕事を林業から少しいただいたりとかしながらやっていけば業務が平たんにできるので。農家側も人を雇用して回していけるようになる」と話す。
長野県佐久市で林業を営む須江林産を取材。戦後高度経済成長期に木材の需要が高まり、全国で広がった人工林。植林から60年以上が経ち伐採の時期を迎えている。しかし木材の多くは輸入に頼っているため豊富な資源は生かされていない。須江林産執行役員・土屋耕司さんは「例えばこの木は樹齢67年。67年前にこの木を植えたのはこの土地の所有者の今の所有者のおじいさんや、もしかしたらひいおじいさんかも知れないんですけど、この木はそのおじいさんが自分が使うと思って植えたものじゃないんですよね。自分の子どもや孫のために大事に使ってくれっていうそういった思いが込められた木だと思っているんです」と話す。未来に願いを込めて植えられた先人からの贈り物。土屋さんは「われわれの会社ではこれを『山のペイフォワード』と呼んでて、ペイフォワードっていうのは善意を他人に贈るっていう意味なんですけど、思いを受けた人が次の人に贈るっていうペイフォワードができれば、これから林業ももっと面白くなるし、山も大事にされていくんじゃないかなって思います」と話した。
長野県佐久市で林業を営む須江林産を取材。戦後高度経済成長期に木材の需要が高まり、全国で広がった人工林。植林から60年以上が経ち伐採の時期を迎えている。しかし木材の多くは輸入に頼っているため豊富な資源は生かされていない。須江林産執行役員・土屋耕司さんは「例えばこの木は樹齢67年。67年前にこの木を植えたのはこの土地の所有者の今の所有者のおじいさんや、もしかしたらひいおじいさんかも知れないんですけど、この木はそのおじいさんが自分が使うと思って植えたものじゃないんですよね。自分の子どもや孫のために大事に使ってくれっていうそういった思いが込められた木だと思っているんです」と話す。未来に願いを込めて植えられた先人からの贈り物。土屋さんは「われわれの会社ではこれを『山のペイフォワード』と呼んでて、ペイフォワードっていうのは善意を他人に贈るっていう意味なんですけど、思いを受けた人が次の人に贈るっていうペイフォワードができれば、これから林業ももっと面白くなるし、山も大事にされていくんじゃないかなって思います」と話した。