“紀州のドンファン”と呼ばれた資産家男性が殺害された事件の裁判で、男性や元妻の被告と寝食を共にしていた家政婦の供述が読み上げられ、いびつな夫婦関係が明らかになった。被告は、無罪を主張。初公判で、検察側は「完全犯罪」などの検索履歴を示し、遺産目当てで結婚し殺害したと主張。検察側は、証言・証拠を提出。第2回公判で検察側が提出したのは、被告の高校時代の友人の証言。被告は「SNSの写真を消すように。警察に聞かれても詳しく答えないように」と指示していた。第7回公判では、覚醒剤の売人は「路地で売買した。旦那には知られないようにしていると話していた」と証言。第8回公判に証人として出廷したのは、男性の死亡直前に3度会食した“ミスワールド”。証人尋問は、別室と法廷をオンラインでつなぐ「ビデオリンク方式」で行われた。男性側から「一緒にランチに行ってほしい」とオファーがあり、求婚されたという。女性は、男性と被告の電話での会話を目撃。男性は、離婚を懇願していたいう。裁判員から男性の自殺願望について質問があり、女性は「ない」と答えた。家政婦の供述調書が読み上げられた和歌山地裁から、最新情報を中継。