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「頭蓋縫合早期癒合症」 のテレビ露出情報

赤ちゃんの頭の形について。赤ちゃんは頭の骨が柔らかいため変形しやすく、3割〜4割の赤ちゃんに頭のゆがみがあるといわれている。多くの場合は自然に改善するものの、中には治療が必要なケースもある。現場を取材した。2年前に開設された、名古屋市西区にある「頭のかたち外来」。小児科医の三輪田俊介医師は、頭の形のゆがみには、向き癖などの圧力による変形と病気による変形の2つの原因があると説明。向き癖によるゆがみの場合は、頭の形をよくする方法をアドバイスする。赤ちゃんを親の胸の上で腹ばいにさせたり、ひざの上で座らせたりして、頭に圧力がかかる時間を減らす。頭にゆがみがある赤ちゃんの多くは、寝返りを始めると自然に改善していく。しかし、10人に1人ほどは重度のゆがみがあり、そうした赤ちゃんにはヘルメットを使った治療も一つの選択肢になると説明している。
一方、見逃してはならないのが病気によるゆがみ。三重県大台町の矢川はなのさんと息子の真弘くん。矢川さんは生まれた直後から真弘くんの頭の形に不安を感じていた。しかし、出産した病院などで「問題はない」と言われた。違和感が消えなかった矢川さんは、ネットで検索し、このクリニックに行き着いた。検査の結果、頭蓋縫合早期癒合症と診断された。通常、脳が急速に拡大する赤ちゃんは頭の骨が分かれているが、真弘くんは骨がくっついて塞がっていた。そのままでは脳が圧迫されて、正常に発達できないおそれがあった。手術ができる病院を紹介され、生後3か月でくっついた骨を切る手術を受けることができた。真弘くんが手術を受けた病院・あいち小児保健医療総合センターでは、頭のかたち外来に来た赤ちゃんの0.8%に頭蓋縫合早期癒合症が見つかっている。放置すると頭痛や発達に障害が出たり、治療が困難になったりするという。加藤美穂子医師は、頭のゆがみの相談の中には、発達の遅れや育児に対する不安が隠れていることも多く、頭のかたち外来にはそうした不安を受け止める役割もあると述べた。

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