飛鳥資料館には高さ2.3mの須弥山石が所蔵されている。空洞の内部にたまった水は穴から排出される仕組みとなっていて、古代の噴水のようなものだという。「日本書紀」を紐解くと、斉明天皇は蝦夷との宴で披露するために用意したものだという。蝦夷は飛鳥の朝廷の支配下に入っていなかったが、卓越した技術力を見せつけることで、蝦夷の服属、誓約を図ったと考えられる。当時、唐では蝦夷と日本は別の国と認識されていた。斉明天皇は遣唐使に蝦夷を同行させ、皇帝の謁見の場で、蝦夷は貢物をおさめていると伝えた。東アジアにおいて、日本の地位を少しでも上げようとする斉明天皇の方策だったという。
住所: 奈良県高市郡明日香村奥山601
URL: http://www.nabunken.jp/asuka/
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