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「飯田朝陽」 のテレビ露出情報

4大会ぶり5回目の出場となった茨城の明秀日立は、夏のインターハイ王者として臨んだ今大会、初戦の徳島市立戦。後半出場の根岸に続き、エース石橋もフリーキックから鮮やかなゴールを決めてリードを奪った。明秀自慢のタフで粘り強いディフェンスで、ゲームキャプテンの山元を中心に徳島の鋭い攻撃をシャットアウトした。明秀日立には、サッカー部の部長でベンチ入りメンバーの若田部礼という、もう1人リーダーがいる。出場機会には恵まれないが、ピッチ外のまとめ役として常に前を向き、影でチームを支え続けてきた。2年制の夏まではセンターバックのレギュラーだった。しかし他の選手の台頭により出場時間が減少したが、部長としてチームのためにできることを探して率先して動いている。萬場監督は、間違いなく最重要人物、初動が早い。3年間で彼が積み上げてきた信頼は揺らぐことはないなどと話す。若田部と山本、2人のリーダーがいるからこそ、チームは1つになれた。地区大会優勝の後も、山本は若田部にキャプテンマークを巻き、感謝を伝えた。山本は、「選手権でもキャプテンマークを若田部に巻かせたい」という想いを背負い、ピッチに立つ。
大阪・東海大仰星との2回戦では、1点ビハインドで迎えた後半27分に3番の飯田朝陽がヘディングでゴールを決めた。攻め続け、同点に持ち込むと、決着はPK戦にもつれ込んだ。キャプテンの山本が落ち着いて決めると、2年生の守護神シゲマツが東海大仰星7人目のキッカーを止め、逆境を乗り越えて3回戦に進出した。その試合後、難しい試合を物にし、メンバー達は歓喜に湧いた。だが、1人冷静だった若田部はロッカーに残り、下級生と一緒に最後まで後片付けをした。3年制で最後の選手権の試合に出たい気持ちを押し殺し、部長としてチームにできることに徹していた。
勝てばベスト8となる3回戦の相手は、優勝候補の神奈川・日大藤沢を破り 、勢いに乗っている志賀の近江。若田部がベンチから見守る中、前半22分石橋鞘のシュートが決まり、幸先よく先制した。いつでも交代ができるように若田部もアップを続ける。しかし、押し込まれる展開が続き、後半7分に明秀日立側のハンドがとられ、近江・山門立侑のPKが決まる。近江の勢いに押されゴールを許すと、明秀日立は勝ち越せないまま1対1で終了となり、勝負はPK戦に持ち込まれた。PK戦では、石橋鞘のシュートが阻まれ、近江側がゴールを決めた。夏の王者である明秀日立は3回戦で力尽きた。選手権のピッチに1度も立つことなく、若田部の高校サッカーが終わった。それでも、若田部はチームメイトを励まし続けた。明秀日立を引っ張った山本と若田部は、次のステージでも支え合い、共に羽ばたく。

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