兵庫県北部の香美町余部地区。2月中旬は日本海から冷たい北風が吹き付ける。電車が通る余部橋梁のすぐ下、道の駅があり地元住民はスーパーなどがなくここで日常の買い物を済ませる。余部はかつて陸の孤島と呼ばれた。1912年に鉄橋が掛けられ、現在の鉄橋になったのは13年前。強風で電車が転落した事故のあとでかけ替えられた。道の駅の駅長の川本さんは高校卒業後故郷を離れ就職したが、4年前に道の駅の駅長に就任。決めては鉄橋の下で働けることだったという。道の駅で働くことで地元の役に立てるのだと川本さんは語る。山の中腹にある餘部駅、通学や通勤など地元の生活には欠かせない。また駅の近くにはかつての鉄橋の一部が観光用に残されている。濱田さんは元列車の運転士で、現在は県から委託を受け駅の周辺の掃除など環境整備を行っている。濱田さんは朝の掃除のあと近所の喫茶店に立ち寄る。ここで昔からの仲間と思い出話をするのが日課なのだという。その中で話題になるのは鉄道のこと。険しい山に囲まれている余部では鉄橋ができても駅が作られなかった。駅がないことで、住民たちは2キロほど最寄り駅まで歩くことになったという。その後1959年に駅の工事が始まり、子どもたちは材料となる石を運んだ。その時のことを「駅ができるという喜びが大きかった」と振り返る。駅の完成後、初の列車は住民全員が迎え入れた。鉄道は濱田さんの人生も変える。電車通学の際に見た運転士さんを見た濱田さんは「かっこいい」と感じた。30歳で運転士となり、余部鉄橋を超えた時のことを濱田さんは忘れられないと語る。退職して18年、濱田さんは今も駅を見守る。そしてまた運転士がしたいと思うこともある、死ぬまで鉄道と関わるのだと語った。
集落では珍しいスーツのお店。店主の山西さんは一からお菓子作りを学び去年9月に店をオープンさせた。毎日手作りする25種のお菓子。ここに店を出した理由は鉄橋を一望できる立地だったからだと語る3人の母である山西さん、余部には親子で立ち寄れる店がないと感じており、人口が減っていることに悲しさを感じていた。観光地としてだけでなく関心を持ってもらうためにお菓子店を始めたという山西さん、開店から半年経過し子供連れのお客さんも増えた。そんな中で山西さんは店に親子で絵本などの読み聞かせができるスペースを作った。山西さんはお店を人と人との架け橋にしていければと話してくれた。
集落では珍しいスーツのお店。店主の山西さんは一からお菓子作りを学び去年9月に店をオープンさせた。毎日手作りする25種のお菓子。ここに店を出した理由は鉄橋を一望できる立地だったからだと語る3人の母である山西さん、余部には親子で立ち寄れる店がないと感じており、人口が減っていることに悲しさを感じていた。観光地としてだけでなく関心を持ってもらうためにお菓子店を始めたという山西さん、開店から半年経過し子供連れのお客さんも増えた。そんな中で山西さんは店に親子で絵本などの読み聞かせができるスペースを作った。山西さんはお店を人と人との架け橋にしていければと話してくれた。
住所: 兵庫県美方郡香美町香住区余部字ナワテ1861-2