1916年創業の富山県高岡市にある鋳物メーカーの工場は伝統的な食器などとともに、やわらかく変形する現代的な製品も作っている。見学の最大の特徴は、職人との距離の近さ。金属を鋳造する際の熱や音、漂うにおいなどを感じることができるのが“売り”となっている。さらに実際に触れてもらうことで、職人の技術を知る体験もしてもらう。一方、平安時代から日本刀の生産地として知られている岡山県の瀬戸内の刀工場では、スタッフに外国人を置いてより深く分かりやすく説明している。案内役のトゥミグレンデルマーカンさん自身も日本刀の魅力を伝えるために、ことしSNSでの発信を増やし、PRを強化している。宣伝することで、工房の職人たちの暮らしが安定することを願っているという。