雨雲は夕方以降、急激に発達、関東南部に次々と流れ込んだ。東京や埼玉県では、1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降り、記録的短時間大雨情報が相次いで発表された。交通機関にも影響が出た。大雨の影響で運転を見合わせていた京浜東北線は、午後8時に全線で運転を再開した。各地で冠水が相次いでいる。午後6時半ごろ、埼玉・富士見市の住宅街では、道路が茶色い水であふれ、車のタイヤの半分くらいの高さまで冠水。午後8時過ぎの埼玉・新座市では、車から水をかき出している人たちがいた。消防によると、埼玉・朝霞市や新座市で住宅が水につかった、道路が冠水したという通報が相次いで寄せられている。これまでのところ、けが人の情報は入っていないが、消防は詳しい状況を調べている。大気の非常に不安定な状態は、このあとしばらく続く見込み。気象庁は、低い土地の浸水や川の氾濫、土砂災害に警戒するとともに落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意するよう呼びかけている。