高千穂大学・内田稔さんがスタジオで解説。ドル/円予想レンジ:144.30円~145.20円。昨日は原油高を受け、アメリカの長期金利が小幅上昇。ドル、ドル円ともに持ち直して戻ってきた。きょうはジャクソンホール後のドル安の反応もあり、ドル安は底堅く推移と予想。注目ポイント:ドル円下落リスクはアメリカ利下げより、日本の利上げ。パウエル議長が事実上9月の利下げ開始を宣言。6月FOMC(連邦公開市場委員会)で示された年末時点の見通しと直近の実績の比較。見方によってはFRBの利下げが後手に回っているビハインドザカーブに陥っている可能性がある。年内の利下げは複数回に及ぶと考えられる。市場の年内の利下げに対する織り込みはやや前のめりになっている可能性が高く、利下げ期待が修正を迫られる場面ではドルが全般的に持ち直すと考えられる。閉会中審査で日銀・植田総裁が正常化路線継続を示した影響について。早ければ10月、遅くとも年末までに追加利上げが行われる可能性が高い。OIS市場では日本年内利上げほとんど織り込まれていない。日銀には市場に徐々に利上げを織り込ませる対話の工夫が求められる。
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