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「高山忠四朗」 のテレビ露出情報

長野県原村の森の中に立つ「八ヶ岳美術館」。今月8日から開かれている企画展「世紀を超えた鳥類標本の全容」。その数日前展示ブースでは急ピッチで準備が進められていた。並べられているのは鳥の剥製。卵などの標本も合わせ、3000点にも上る所蔵品を展示するのは長野県岡谷市の林正敏さん。日本野鳥の会の諏訪支部長を40年にわたって務めたまさに「鳥博士」。案内された自宅には多くの標本や剥製が保管されていた。多くが明治から大正にかけて県内で捕獲されたもので、1世紀以上たった今も鮮やかな色彩が残っている。林さんは「一般的な展示用の標本を『本剥製』。これに対し学術的に資料価値のあるものを『仮剥製』という。寝かした状態で剥製にしてある。太陽のもとでさらしておくと色が消えてしまうが、保存が良ければ何年でも持ちますね」と説明。所蔵しているのは松本市の実業家で鳥獣調査員としても活動した高山忠四朗や上諏訪町長などを務めた金井汲治などが採集した鳥の剥製で、その多くは45年前に譲り受けたもの。今では捕獲できない国の天然記念物や、絶滅危惧種といった貴重な剥製も含まれている。ライチョウ、オオワシの剥製を紹介。今から25年前林さんは諏訪湖で衰弱して動けなくなっているオオワシを保護し、自宅で介護したことがあった。手厚い介護の甲斐あって元気になったオオワシは保護からおよそ1か月半ぶりに大空に放たれ、北の大地へと飛んでいった。以来、オオワシは19年間、冬を越すために毎年諏訪湖に帰ってきたそう。林さんは「完全に野生に復帰したとそのときは一番の喜びでしたね」と話した。林さんは今回の展示会のあと標本をすべて茨城県つくば市にある国立科学博物館へ寄贈する方向で準備を進めている。

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