群馬・高崎市の公立小学校では現在、午前7時半~8時前に開門しているが、高崎市教育委員会は令和8年度から市内全ての小学校で開門時間を午前7時に前倒しすることを決めた。子育て世代からは歓迎の声が聞かれる一方で、教職員からは反発の声が上がっている。教育委員会は開門作業について学校用務員である校務員が行うとしているが、校務員は教員資格を持たないケースも多く、子どものトラブルの責任を負わせることを不安視する声もある。教師の労働時間の増加も懸念されている。本来の勤務時間は午前8時からだが、多くの教師は7時半すぎに出勤し授業準備などを行う。公立学校の教員には法律で原則、時間外手当や休日勤務手当が支給されない。この懸念について教育委員会は「今回の取り組みによって教員の勤務時間が早まることはない」としている。県の教職員組合は教師や校務員などにアンケートを実施すると「再検討をすべき」が1238件、「このまま実施すべき」は11件という結果だった。この訴えに対し教育委員会は「働き方が大きく変化した現代社会において求められる必要な施策であると認識している」とコメント。早朝登校を希望する児童は市内全体で約130人。共働き世帯の悩みである朝の小1の壁。東京・三鷹市では2023年11月から市立全ての小学校で開門を午前7時半に早め校庭を開放。開門はシルバー人材センターに登録している高齢者が2人1組で行う。子どもたちに開放されるのは見守る高齢者の目が行き届く校庭だけ。軽いケガなら応急処置をし、救急車を呼ぶような場合は1人が呼んだうえでもう1人が教育委員会の担当者に連絡する。三鷹市教育委員会によると、これまでトラブルは起きておらず、現場の先生たちからも不満の声などは聞こえてこないという。
