補助金が再開されても店頭価格が170円になるのは1~2週間ほど後と言われる中、激戦区のガソリンスタンドはどのようにして値下げに踏み切ったのか。補助金再開前夜に決断した値下げの舞台裏を追った。ガソリン価格は暫定税率の廃止などにより去年末から150円台で推移してきたが、イランへの攻撃開始後ホルムズ海峡が事実上封鎖されガソリン価格が上昇。きのう発表されたレギュラーガソリンの全国平均価格は1Lあたり190円80銭と過去最高を更新した。政府はきょうから緩和措置として補助金を再開した。ハイウェル上高井戸SSのおととい時点の価格はレギュラーガソリン1Lあたり197円。価格は斉藤社長が自ら決めている。毎週水曜日に元売り会社から届く「基準価格」記載の紙が店頭価格を決める目安となる。中東情勢の悪化を受け今月3週目には26円上乗せされていた。きのうの補助金再開前夜に元売り会社から届いた紙にはレギュラーガソリンが-20.7円と補助金が適用された価格設定となっていた。店には価格高騰時に仕入れた分が残っており、すぐに下げると売れば売るほど赤字になる。今朝、レギュラーガソリンの価格を21円値下げすることを断行した。斉藤社長は周辺の4店舗を回り、激戦区の厳しさを実感した。世田谷区の激戦区に店を構えるシンエネ八幡山SSでは、きょう店頭価格を1Lあたり165円で販売することにしたという。激戦区ではきょう164~176円の幅で販売されていた。政府は補助金の財源について専用の基金などを活用する方針だが、事態が長期化した場合、暮らしへの影響に懸念が高まっている。
