門外漢の女性社長に海の男たちは最初言うことを聞いてくれなかったという。梶山が入社した当時、売り場は薄暗く倉庫のようだったという。魚は安い日に大量に買うために日にちが経過したものも多かった。港から近くセリ権を持っている魚太郎の強みが生かされていなかったという。そこで梶山は社員たちに提案するが拒否されてしまう。しかし梶山は鮮度を宝物と思ってほしいと、魚を仕入れたその日のうちに売り切る事を徹底した。すると客が違いに気づきはじめ評判に。さらに、活きの良さにこだわり照明や陳列にもこだわった。以前は値段しか出していなかったが売りが人目でわかるようにポップに。やりあうこと10年、結果が出ると古参の社員も頼もしい味方になったという。店舗の増加に伴い、梶山はある仕組みも導入。朝礼で入荷状況を発表すると従業員はそれぞれスマホを取り出し、動画を再生。タイトルは魚太郎の学校。対面接客に必要な情報をまとめた社員手作りの学習ツール。店舗増加で加わった若手従業員が重宝しているという。