鳥インフルエンザの感染拡大が卵の価格にも影響が及んでいる。東京・足立区にあるスーパーマーケットでは売り場の前でどの値段の卵を買うかに悩む買い物客の姿が見られた。こちらの店ではMサイズ10個入りの卵が今月初めに比べて1割程度値上がりしたということでおよそ270円で販売されていた。農林水産省などによると卵の価格は猛暑の影響で去年8月から上昇。クリスマスケーキなどの季節の需要の高まりで12月は過去5年で最も高くなっていた。例年、1月は前の月の反動でいちばん安くなるが今月も当初は年末より安い価格だったが千葉県で鳥インフルエンザの感染が相次いで確認された中旬以降、上昇が続いている。先ほどのスーパーでは陳列にも工夫が、農場から直接仕入れていてふだんは割高な卵が市場を通じて仕入れる卵との価格差が縮まっているため選ぶ客が増えていて店ではより目立つ場所に並べている。卵料理を扱う店にも影響は広がっている。群馬県にあるオムライスが人気の飲食店では多い日で一日に500から600個の卵を使っている。ほかの原材料や人件費の上昇から先月、オムライスを含むすべての商品を40円値上げしたばかり。卵価格が上昇する中、メニュー構成を変えたりして対応している。